2009年10月5日

取材その2

更新遅れてしまいました。

九月の後半にインダストリアルサウンドデザイン(ISD)の普及に努めていらっしゃる方にお話を伺って来ました。
その方はヤマハ発動機で長くエンジンの騒音の改善をおこなっており、その流れから今は会社を興しISDをおこなっているとのこと。

具体的にISDとは何をするのかと訊いてみました。
まず音の情報が商品のイメージの重要なファクターとなった現在の工業製品の開発現場ではどのような音がより商品のイメージを上げるのか、どのようにその音を出すのかが試行錯誤されています。しかし音というものはイメージの共有が難しく開発の上流行程では上手く統一がはかれていないそうです。そこで開発チームが早い段階で完成品の音を共有できる様にすることがISDで大事だと仰っていました。
しかしその為のツールも人材も不足、また人間の感覚の問題なのでまだまだ問題はたくさんあるようです。


現在最もISDに力を入れている業界の一つが自動車業界だそうです
自動車は趣味性の強いプロダクトであり大きな買い物なので、ドアの開閉音からエンジン音まで心地よい音、ブランドのイメージとしての音(ブランドサウンド)が考慮されていないとユーザーは気に入ってくれないそうです。

今電気自動車の走行音の問題があるのですが、どうやら世界で統一基準にする方向らしく政府も日本がイニチアシブを取るべく躍起になっているそうな。


他にもサイン音の話や欧州と日本の音に関する意識の違いなど面白い話を聞く事ができました。(制作遅れていますが詳しくは報告書に記載します)


今回の大切だと感じたのは

「音は価値を高めるもので弱点を隠すものではない」

という一言です。

今後制作するなかで大きな指針となると思いました。

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